2018/08/11

合唱は意識のグラデーション





宗教曲の合唱の楽譜は、
大体4段になっていて、


上から、


ソプラノ、
アルト、
テナー、
バス、


となっている。


楽譜で見ると、
この4パートは、


声の高低の違いとか、
主旋律と副旋律と通奏低音、
みたいな感覚になるけれど、


今朝ふと、
「これって意識の層と
リンクしているのではないか?」
という直感がして、


ソプラノは顕在意識、
アルトは潜在意識、
テナーは無意識、
バスは根源的意識、


そしてその重なりの奥に
聴こえて来るのは、
(拓かれるのは、)


魂的意識ではないか、


 そう感じて、
急いでブラームスのレクイエムの
楽譜を開いてみた。


するとそこには、


潜在意識(アルト)に
触発されて、
活き活きと自己を表す
人の姿(ソプラノ)や、


深い無意識世界(バス)
からの呼びかけが、
じわじわと、
表層意識に上がって来る
旋律の重なりがあったり、


深層意識と表層意識の、
瞬間的、
直感的呼応や、


人間意識の持つ、
悩みの奥にある、
見えない宇宙の意図と、
愛、


ユニゾンという、

根源意識から、
無意識、
潜在意識、
顕在意識が、
ピッタリ同じ音を奏でる、


鳥肌が立つような、
神聖なる瞬間があったりして、


まるで別の曲に
出会ったかのような、


宗教曲の持つ、
深淵で神聖な世界が、
脳内に響いて来た。


ああ、
何て美しいんだろう。


合唱の奥に秘められた、
意識のグラデーション。


ブラームスが
繋がっていたかも知れない、
深い深い世界は、


その奥に。


そして改めて感じた。


音楽を奏でるということが、


いかに神聖で、
喜びであるかということを。