とても久しぶりの更新になってしまいました。
新型コロナで
対面での音楽活動のほとんどが自粛という中、
合唱を愛する皆様は、
どんな風にお過ごしでしょうか?
私にとっては皆で集まって声を合わせ、
「わぁ、何て美しい一瞬なんだろう…」
と身体の細胞が隅々まで喜ぶような
ハーモニーを感じる瞬間は、
何よりも愛するひとときなので、
その時間がない生活は寂しいものがあります。
ただその反面、
( 表と裏の様な感じで )
自分の内側に意識を向けて
思索することも大好きなので、
今はそのための時間を与えられたと思って
静かに過ごしています。
そんな中、
久しぶりにウィーン時代の友人が
当時ユニットを組んで活動していた時の
コンサートの録音を編集して送ってくれました。
今日はその録音をご紹介したいと思います。
私たちはウィーンで
当時シェーンベルグ・コアで歌っていた
日本人の仲間の3人で、
Accessoire
(アクセソワール)
というユニットを組んで、
ウィーンやオーストリア郊外や日本で
コンサート活動をしていました。
メンバーは左から
私Kaori、Miho、Midori
↓
私たち3人は目が似ていて、
西洋人には姉妹?と言われたりしました。
こちらは一緒にオペレッタに出演した時
↓
私たちは3人ともソプラノまたはメゾなので、
台湾出身のAlgy(アルジ)という
アーティストに、
私たちに合うよう編曲をして頂いていました。
今回は現在もウィーンで活躍中の
その彼が録音を送って来てくれたのですが、
聴いたら、
当時の記憶が久しぶりに蘇って来ました。
あぁ当時彼には、
「これは低すぎて声が出ない」だの、
「私にも旋律が欲しい」だの、
色々とわがままなオーダーをしていたな…とか。
(ごめんよAlgy)
今回は送って頂いたのは、
2004年に私たちが彼の編曲シリーズで
日本公演をした時の録音です。
こちらのリンクからお聞き頂けます。
Algyには編曲のみならず
コンサートでの伴奏をして頂いたり、
当時は専門外のジャズの歌い方を
特訓して頂いたりしていました。
アクセソワールでは主にMidoriさんが
トップを歌っています。
シェーンベルグ・コアでもトップのソプラニストでしたが、
その後はフォルクス・ オーパーのコアで
活躍中。
彼女の日本人離れした声を息で運ぶ力、
教会全体に声を巡らせる感性などから、
たくさん学ぶものがありました。
セカンドは主にMihoさんで、
現在はクリスチャンシンガーとして
世界中の教会で神聖な歌を届けています。
声の色がとても綺麗で、
3人に合う声の色のブレンドを見つけることは、
とても楽しい作業のひとつでした。
私はコアではアルトを歌っていたこともあり、
主にサードを歌っています。
当時は絶対音感が抜けずそれ頼りで、
純正律でハモるというところまで
なかなか追求できてませんでした。
ただ久しぶりに聴いてみたら、
やっぱり3人ともコアで鍛えられた何かが
生きているなと改めて感じました。
この前奏から思わぬ旋律へと
繋がって行くアレンジが素敵。
時が経つのは速いけど、
音楽は一瞬でその時に、
私を存在させてくれたような気がしました。
STAY HOME
心も身体も無事に乗り越えて、
また一緒に歌えますように!
Kaori